『なるほどUnixプロセス』という本を出しました

β版という文字が取れたらーーなんて思っていたら、こんなに時間がたってしまいました。とほほ。そんなこんなで、ちゃんと正式版を出すことができました。フィードバックの反映をはじめ、まつもとさん(!!)による「日本語版刊行によせて」とあとがきが新たに入っています(まつもとさんからいただいた「日本語版刊行によせて」は書籍のページからも読めるようになっています! )。

http://tatsu-zine.com/books/naruhounix

出版の経緯

そもそもの始まりは、今年の正月。原著を読んだところ、「誰に何を伝えるための本か」みたいな本の立ち方にとても共感を覚えて「これは是非日本語で読めるようになっていてほしいなあ」「できれば自分の仕事として本書を紹介したい」と強く思ったのが、本書との関わりのはじまりでした。そうして、下訳をはじめつつ、以前から原著のことをメンションしていた角谷さんにまず連絡をとって、次に高橋さんに相談しにいって。そんなこんなでお二人を巻き込みつつ、「出そう」という方向で色んなことが進みはじめ、プロジェクトが進んでいったのでした。

タイトルについて

『なるほどUnixプロセス』っていうタイトルは、発明だなあって思っています。原著の『Working With Unix Processes』って格好良いんだけど、日本語のタイトルどうしようってなるとなかなかしっくりくるものがなくって。近刊予告の手前くらいまでまではずっと『Rubyで学ぶUnixプロセス入門(仮)』みたいな感じでタイトルは置かれていたのでした。他には『Web開発者のためのUnixプロセス入門』とか『C言語を使わずに学ぶUnixプロセス{管理|処理|プログラミング}』とか。で、β版に向けて深夜に打ち合わせている中、角谷さんに急に何かが降ってきて(あれは本当に何か降ってきた感じだった) 。聞いた瞬間に、これ以外ないだろう、と。あれは魔法があったなあ。

やってどうだったか

自分の実力に伴う部分が大きいのだけれど、見積もった以上に時間がかかってしまったのでした。英語の実力ももちろんあるけれど、「そのものについて良く知りたかったら本を書くべき」という話のまま、Unix プログラミングについて改めて勉強してまわる時間となったのであった。精進。それと、想像以上に喜んでくれている方がたくさんたくさんいてくださって、「これからRubyを勉強する人が絶対読んでおきたい書籍9冊+α」なんかにも選んでいただいていて、それは本当に、やれてよかったなあって。

そして

原著の方から Ruby 2.0 対応のパッチも既に届いていて、近いうちにそちらに対応した版も届けられる予定です。
あとはこのシリーズの続編である『Working With TCP Sockets』と、新たな戦いを始めております。無事に出版されたときの翻訳タイトルはもちろん『なるほどTCPソケット』になるはず。なるべくはやく日本語で読めるようにしたいとは思っていますが、どうなることやら……。本書を読んで気に入ってくださったという方は、どうぞごゆるりとお待ちいただけますと幸いです。

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